【ネタバレあり】映画 #きさらぎ駅 、攻略したい気分のときに


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きさらぎ駅の舞台挨拶に行ってきました。

 


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ちなみに日中は時間があったので、関東から名古屋に降り立った矢先に弾丸浜松旅行してきました。


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イベント日じゃないのでギャラリーとかも何もなかったけど、映画のグッズがここじゃないと買えないので行ってきました〜〜さいこうだった…。シンカリオンZもきさらぎ駅回があったので展示してました。(同じ事務所の波動…)

 

 

で記事書くことになった理由としては

 

・これ映画思ったよりおもろかった

・で実際ヒットしてる方らしく、もっと口コミがほしい!とのこと

 

でやることにしました。といいつつ私が初見のときにダーッと書きなぐった考察やら感想をまとめ直すだけです。

 

キャスト的に気になるけどホラー苦手なんだよね、の人へのホラー描写チェックも兼ねてになるので、迷ってる方の参考になれば…。

 

 

⚠以下、まずは描写にまつわるネタバレとホラーチェック

 

 

 

 

 

 

まずこの予告編を見てほしいんですが、ネタバレ回避で見たくない方はもうその勢いのまま劇場で見たほうがいいです。

 

で、予告編すら怖くて見られない方へ。

 

(描写ネタバレ)

 

 

 

ホラー描写の系統としては、全身を血管のようなものがブワーッと包んで、頭が膨れ上がって爆発したり目が大きくなったり白目になったり目が蓮コラみたいに増えたり(下に一つ増えるだけなので蓮コラではないです)

 

ただしこの記事読んでる方のほとんどは特撮出身キャスト目当てだと思うんですが、CGそのものはそんな令和の特撮ほど緻密じゃないのでCGの質そのものを期待すると肩がスコーンて透かされます。私達が令和特撮で目が肥えすぎてるだけです。

で個人的に一番ホラーの描写だったのは予告編に写っているリーマンの人(以降花村さん)の続きで、「ホラー画像」で検索すると出る一昔前のブラクラみたいな、目と口がアニメ並みに大きくなった怖いお顔の画像。あれくらいになります。で爆発します。他には全身にマグマみたいなエフェクトがかかってから爆発みたいな。あんま怖くないけど。あれが行けるなら大丈夫です。

ほかはゾンビのような描写がたくさん入ります。ゲームのバイオハザードくらいなので某お嬢様の配信おグロ版見れるよ!くらいならOKです。

ただし切断やリョナ、欠損などのグロ描写は無いです。刃物で切られて流血や転んで膝から派手に出血、という傷口の見えない流血描写は結構あります。仮面ライダーアマゾンズくらいの描写です(でも欠損はないですほんとほんとご安心を)。首なしに見えるシーンはあります。たぶんあれ、首ある。

 

これがまず映像としてのホラーレベルチェック。

 

 

次にお話としてのホラーチェック(何が死んだり死ななかったりという結末にまつわる部分)です。こちら多大なネタバレを含みますお気をつけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・犬は死にません。人間以外の動物は出てきません。

・しかし人間は基本全員むごい目に遭います。大体みんな爆発するか、予告編のような血管の化け物(作中でも化け物と一度呼ばれているため、以下そのような状態になったものを化け物と表記します)になります。

 

です。救いのない話が好きな方にはおすすめです。

更にいうと考察好きな人はパンフ買って読むのを強くおすすめします。私は何の気なしに手に取ってしまったパンフの一節で沼に沈んでしまいました。どう沈んだかは後述します。

 

 

【作品そのものの感想】

※ネタバレあり

 

カメラワークが神を超えている

予告編にある通り、はすみパートと春菜パートが存在し、はすみパートが1人称視点(FPSゲームの画面に近いためFPSと呼ばれている)で撮影されています。

いや1人称視点で小ぶりのカメラ持って撮影してるんでしょ?と思いきやなんとスタントの女優さんの頭にカメラをつけて超長回しで撮影しあとからはすみの声をアフレコしている。その前提で見るとあまりにもカメラワークが天才すぎている。特に翔太とのアクションシーンは無駄な画面揺れが一切なくそれでいて臨場感があり綺麗すぎる。最近見た特撮映画に引けを取らないどころか何なら超えてると言えるくらいにはトンネルのシーンの撮影が天才。本当に大変だったんだろうな…。

なおかつ、CGを最小限に抑えるためにCG案件のモノがうつりにくくなる(1人称視点だから振り向かずにダッシュなど)絶妙なところが本当にいい。そこに不自然さが一切ない。

 

じゃあ春菜パートは楽かというと長回しには何ら変わらないので、本当に丁寧に作られているなと思いました。ほとんど同じのを2パターン撮るなんて…わたしには…。

 

 

元ネタと脚本構成のバランスの良さ

きさらぎ駅って派生が多少あるんで事前に何見とけばいいんだろうって思うかもしれないし私も思った。

これは元ネタである元祖きさらぎ駅、はすみが2chに投稿した本家のスレをまとめサイトやまとめ動画で大丈夫なのでこれさえ見ておけばOK、見てなくてももちろん楽しめます。

予告編見るとわかりますが片足だけのおじいさんが両足ともご存命です。でも十分ホラー演出あったので(両足は面白くない…)とか思わなくて大丈夫です。足は気にせず見て!

 

で元ネタのスレのはすみって正直ちょっと行動力おばけすぎてスレ民にドン引きされてるじゃないですか、あの特有のおばけ感がある意味最高の形で本編に昇華されています。

パンフレットにはプロデューサーや監督がこの構成にたどり着くまでにすご〜〜〜〜く苦悩してくたくたになった様子が随所に現れています。でもほんと…脚本と構成が神ですね……。CGやもっと言えば予算の都合の仕方ない部分を脚本構成演出の良さが大きく上回っている、との口コミも割と見かけるし私もそうだと思います。映像苦手な方にノベライズとかしてほしいくらい…。たぶんノベライズでも行けるくらい本そのものが最高です。

 

アレのおじさん最高

アレのおじさんとは正式表記ではないのですがネタバレ回避のため、作中で春奈が「このおじさん、アレだから」と何度も呼んだおじさんをアレのおじさんと便宜上呼ばせてもらいます。

 

アレのおじさんのお芝居も腕がエグいことなってる描写もアクションも何もかもが最高なんです。ただなぜかパンフレットでも一切言及されてないどころか、正直言ってキャラ名すらちゃんとは表記されてなかったはず。

今日の舞台挨拶で仕掛け人側(=明確なおばけ)の役者さんのキャスティングにはかなり気を使うとのことで。その甲斐あってか、劇中の仕掛け人側の方々が本当に良かったです。異世界モノとして舵切ってる中でのド王道ホラー演出(おっきい音と画面ドーンで驚かす類)が、よっ待ってましたと言わんばかりの圧力。ほんとに良かったです(良かったしか言えないのかこいつ)

 

 

 

⚠ネタバレあり、春奈パートの私の没考察とその答え

この答えについてお話します。

 

春奈パートは、所謂異世界転生モノのように、ゲームの設定や結末を知っているメタ側の主人公がゲームの世界に転生する、という昨今のなろう系のような令和っぽいパートです。

 

以下、完全ネタバレありの私の没考察です。

 


で2周分のシナリオ見た感じ、これ助かるのは最初に扉を通った人ではなく「一番きれいな心を持っていた人」じゃないですかね?
はすみはヤバいやつだったけど明日香を最後まで優先したので、明日香が悪い子なのではなく明日香を更に超えて自己犠牲してくれた徳が評価されてのこれだと思う。(その後宮崎明日香に対する感情が重く暗くなった末にラストのシーンになったけど)たぶん2022年のはすみがきさらぎ駅に行けば間違いなく明日香を助けられたけどあれは5人中一人しか現状助からない予定なのでどうかなー。入る前に目的を明確にしておけばループがかかっても思い出せそう。

それで戻れなかったのが春奈なんだけど、春奈は最後に扉に入るか入らないかで、一周目に入ってだめだった明日香が同じように入ってだめになれば自分が助かるっていう思考に(はすみによって操作)されていたんだよね。ただこの二週目のパターンを春奈は持ち越せないので三週目(はすみの姪が入るルート)では恐らく凛か残る4人に心の綺麗さで負けるはず。凛はJK配信者だから正直明日香ほどきれいな子ではないはずなんだよね…。自己顕示欲で負けそう。ただはすみにとって優先順位は圧倒的に明日香>>>>>>凛なので凛が異世界入りしてもはすみは今更気にしねえはず。因果応報エンドではないだろうな。で三周目が終わって凛の友達が来るかって言うとそのときにはもう凛が行方不明者なので事情聴取等々があり彼女はきさらぎ駅には来ないはず。配信の中できさらぎ駅行きのルートがバレていればこのあと8,190人の視聴者がけしかけてソードアートオンラインしてデスゲームという私の後ろで男子中学生が話してた事が起こりかねない。
一度に複数名できさらぎ駅入りした場合にうまく行けば超過分を返してきそうな気はする。吸血鬼すぐ死ぬのしんよこ駅回では危うくゴリラたちに住み着かれそうになって返したこともある。3両くらいしかなさそうな遠鉄に8,190人乗れるかは知らない。

※8,190人ではなく8,129人の間違いです

 

この没考察のミスは、

「はすみパートで扉に入った明日香が死んだこと自体がはすみの嘘」

ということについさっき気づきました。ので没。でも面白いから形に残しておきます。

心が綺麗汚いじゃなくて、2周目の明日香を先に扉に通すために春奈に嘘言ってたんですよね。それが映像にはそのまま出ている。叙述トリック…かな…?

 

そうなると凛パートでは春奈が再び先に相手を通そうとしてしまうのか、はたまた明日香がいないことから話の違和感に気づき(しかも凛パートの春奈は取材後のため凛と面識がある)別の行動をとるのか。楽しみですね〜〜〜〜これ1000000パターン見たい〜〜〜!

 

このように私がパターン厨になったのは、パンフレットの莉子さんインタビューにすごいことが書かれていたからです。

 

 

翔太と大輔と美紀

 

「はすみパートと春奈パートで、美紀の想い人が違う」

 

私これ、これ〜〜春奈のセリフで「こんな化け物があんたの彼氏なの?」のあたりからして両パートでそこの人間関係は変わってないと思ってたんですよ…。

 

これ踏まえた考察も投げときます。

大輔と翔太と美紀が2周目で記憶はリセットされたけどなぜか矢印の方角が変わっていた件、場合によっては性格や今までの人生が多少ずれたものをお出しされる可能性もあり、大輔が女殴るタイプの性格とか、翔太が殴られる側とか、色々ありえちゃうんですよ。でそれによって三人の行動が根本から変わる可能性もあり(大本の性格は変わらないのでこの場合翔太の小心者の要素が強く出てグループのリーダーが大輔になるとかなり変わるはず)2周しかやってないのでほぼ同じ展開になったけども。
また同様に春奈も毎回きさらぎ駅に入ってからの記憶は消されるけど入る前のインタビューの記憶は消えないので、春奈はこれからも人を助けようとしつつ最後の最後で自分が助かろうとするムーブになる。

※たぶん作ってる人そんな複雑なこと考えてない

 

※私が舞城王太郎JORGE JOESTARという微妙に要素が変わるエンドレスエイトのような平行世界ループものSFが大好きすぎてこの手の考察に走りがちです。

 

でその裏設定踏まえて見ると、はすみパートで美紀にまってまってと言われながら逃げていく翔太と、春奈パートで美紀の背中に手を回して一緒に逃げる大輔の対比が""効いて""くるんですよね…。それに、電話がなったときにはすみパートでは翔太と一緒に出たくない誰か出てってしていたのに対し、春奈パートではなんやかんや能動的に行動している。おそらく想い人になぞらえた行動をとりがちなんだろう美紀………………すきです…………。

 

でもなんか…あの…それだと春奈パートで翔太込みでつるんでるのなんで?ってなるんで、たぶん幼馴染とかなんですかね?しらんけど

 

 

春奈パートで花村さんが線路の血管回避できたのって飲みかけのワンカップちゃんと飲めたからですか?

そうだったらうれしい

 

 

 

まとまらないまとめ


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聖地巡礼フィルムカメラで撮ったもの

 

とにかくこの映画、初心者にも見やすいホラーといいつつ、FPSの視点やループする仕組みから一つのゲームのような側面もあり、映画はさておきホラゲー実況は見るんだよねみたいな人に特におすすめです。そして死にゲー攻略が好きな人。そんな人はこれ観たらわくわくうきうきで攻略したくなるんじゃないでしょうか。

 

ロケ地となった長野県の上田で7月後半にきさらぎ駅が上映されます。撮影に使われた八木沢駅にも行こうと思えばいける距離感。攻略の鍵を見つけに行くのはいかがでしょうか?(まじで行きたい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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